展示

『Aroma & Flavor』展

会期

2018.06.05―2018.10.21

火曜日~土曜日

10時 ~ 22時

日曜日・祝日

10時 ~ 18時

価格

入場無料

Share

 

インタラクティブ性・メッセージ性にあふれ、楽しみながら日本を象徴する香り・味の多様さを探っていくことができる企画となっている『Aroma & Flavor』展を開催する。本展では体験、コンセプト、化学・アート的な側面から香りと味を紐解いていくもので、例えば5つの基本味(甘味、苦味、酸味、塩味、そして日本で発見されたうま味)とは何か、そしてヒトの身体はどのように味を認識しているのか、食べ物の味はどのようにてきているのか、はたまた、嗅覚は味の構成にどのように影響しているのか、香水や消臭剤、石けんはどのように作られているのか…などを提示している。

これらは全て、Identification(アイデンティティ)・Construction(構成)・ Sensory(感覚)の、3つのコーナーに分かれた本展で解き明かすことができる。Sensory(感覚)のコーナーでは、日本人アーティスト・上田麻希氏による“嗅覚のための迷路 ver. 4 ― Discovering the cherry blossoms”という、自分の嗅覚を頼りに桜の香りを見つけていくインスタレーションも展開される。

上田氏は日本の香りの紹介等を行いながら、本インスタレーションの解説を踏まえつつ、香りにまつわる過去の作品や日本の香りを楽しむ文化について講演(無料)を行う。「自らの芸術活動において、香りを媒体にしながら、嗅覚をアートへと変換させてきました。一般的に匂いや香りという、香水やトイレタリー製品、フレーバーといった実用的なものを想起されがちです。一方で、わたしは香りに紐づけられる記憶や感情、知覚や体験に焦点を当てています。絵画のように、作品としての香りを提示しているのです」と上田氏は述べる。

本展はジャパン・ハウス サンパウロが主催し、キュレーターにFelipe Ribenboim氏を迎え、昆布やわさびといった食材や飲料、香水などにも使用される、日本の伝統的な味・香りを紹介する。Ribenboim氏によれば、「香りや味がどのようにできているかを見せるだけではなく、文化的な価値をも表現している。それらは、様々な文化圏において、異なる意味を持つ要素なのである」。

今回、高砂香料工業の特別協力を得て、日本のぶどう、メロン、わさび、醬油、いちご味のブラインド・テイスティングを実施する。ジャパン・ハウス サンパウロのNatasha Barzaghi Geenen企画局長は「日本文化を紐解いていくにあたり、その多様な側面を紹介していくことはとても重要。本展では来館者が持つ感覚を使って、日本ならではの世界を体験できる、これまでになかった切り口の企画である」と語る。

『Aroma & Flavor』展はジャパン・ハウス サンパウロとBase7 Cultural Project社による企画のもと、味の素株式会社、全日本空輸株式会社・ユナイテッド航空、Bombril、高砂香料工業株式会社、ブラデスコ保険によるスポンサーと、PROAC(文化活動プログラム)や文化促進法令に応じた施策の一つとして開催される。
 

Aromas e Sabores

--

『Aroma & Flavor』展
2018年6月5日(火)~ 10月21日(日)

場所:
ジャパン・ハウス サンパウロ (Av. Paulista, 52) 2階

上田麻希氏の講演の詳細については、公式SNSにてご確認ください。
Facebook  facebook.com/JapanHouseSP
Instagram  @japanhousesp

トップへ戻る