展示

『エッセンス:内なる庭』展

自然への敬意、自然とつながることを大切にする思いを、華道家・片桐功敦氏による没入空間を通して、日本らしい人と自然の共存のあり方を体感していただきます。

会期

2023.03.07―2023.04.30

火曜日~金曜日

10時~18時

土曜日

9時~19時

日曜日・祝日

9時~18時

入館料

無料

オンライン予約(オプショナル)

https://agendamento.japanhousesp.com.br/agendamento

アクセシビリティプログラム


 

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360度見渡すことのできるバーチャルツアーで展示を訪問

 

エッセンス:内なる庭

ブラジルに見られるような大きく、エネルギッシュで、豊さ溢れる植物とは対照的に、日本人は植物や草花に可憐で繊細、そして儚さというような感情を見出してきました。

 

その相違を背景に、独自の視点で自然との対話を続ける華道家・片桐功敦氏によるボタニカルインスタレーション、『エッセンス:内なる庭』展を3月7日から4月30日まで開催します(GF/入館無料)。

本展では、賑やかなパウリスタ大通りにいながらにして瞑想へのひとときへと誘い、生活のあらゆる場面で不可欠な自然の本質について考える機会をもたらします。

 

自然と融合する幻想的な空間

今回のデザインを手がけた片桐氏は現代的なアプローチで知られ、伝統的な創作の側面と現代の問題を取り上げ、融合させた作品を発表しています。

2011年の東日本大震災の被災地である福島県南相馬市に長期滞在した経験から生まれたプロジェクト「Sacrifice(サクリファイス)」では、被災地の現状を目の当たりにしながらも、人為的な影響により姿を消した自生種が芽吹き、自然が再生する様子に、複雑な感情を覚えながらも草花を収集。再生を表現するかのように廃墟を背景としたいけばな作品を制作しました。 (文化庁支援事業「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」2013年)

会場に設置したガラス壁面には、片桐氏が選定、デジタル化し、拡大したブラジルをはじめ とするラテンアメリカを中心に生息する植物の画像が投影され、情緒あふれる心地よい空間を演出。多様な植物や草木、苔などがある空間では、それぞれ違う植生の植物たちが一同に集い、現実の自然界では見ることのできない幻想的な様相を醸し出します。

「自然界は私たちが生まれ、生きる世界であり、生きとし生けるものにとって健康のみならず精神にも寄与する大変重要な不可欠な要素です。片桐氏の作品の中に身を置き、思考が研ぎ澄まされ自然と触れ合うことで、まるで聖域にいるような心地よさを感じます。そして、人と自然の関係が担う重要性を理解するとともに、自然のはかなさや有限性を気付かせてくれるのです。私たち人間も、自然の一部なのだということを」とジャパン・ハウス サンパウロ文化局長ナターシャ・バルザギ・ジーネンは語っています。

 

自然のサイクル

本展ではインスタレーションに生きた植物を用いることにより、8週間に渡って成長し、そして枯れていく、様々な植物の異なるライフサイクルを観察することができます。

片桐氏は、都市に自然を持ち込み人為的に成長させるのではなく、自然の再生力への敬意を表現しています。 『エッセンス:内なる庭』展の主旨をより深く理解するための片桐氏によるサイドプログラムも多数ご用意しています(詳細は下記参照)。

エッセンス:内なる庭

 

JHSPのアクセシビリティプログラム

ジャパン・ハウス サンパウロでは、JHSPアクセシビリティプログラムの一環として、音声、手話ガイド、触覚により鑑賞できるアクセシビリティツールもご用意しています。

片桐 功敦氏について

1973年大阪生まれ。24歳で華道「みささぎ流」の家元を襲名。伝統とモダンを融合させたいけばなや、様々な分野のアーティストとのコラボレーションで知られ、野生の草花から桜をいけた壮大な作品まで、多岐にわたる作品を手掛けています。片桐氏の作品には、伝統と現代問題を横断する作品が多くみられます。2011年の東日本大震災の被災地である福島県南相馬市に長期滞在し取り組んだ「SACRIFICE(サクリファイス)」プロジェクトでは、被災地で在来植物が力強く育っていることに着目し、廃墟の中に花をいけることで自然の生命力を称えています。

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サイドプログラム

『片桐功敦氏との展示ガイドツアー』

開催日: 3月7日(火曜日)
時間: 15時
開催場所:ジャパン・ハウス サンパウロ
所用時間: 60分
参加費:無料
参加には整理券が必要です。整理券は開催1時間前から配布されます。人数制限あり。

片桐功敦氏によるワークショップ『I am Flower – 花飾り』

開催日:3月12日 (日曜日)
時間: 10時、11時30分、14時、15時30分
開催場所: ジャパン・ハウス サンパウロ
所用時間: 60分
参加費:無料
6歳から12歳までのお子様のいらっしゃるご家族向けプログラムです。
参加には整理券が必要です。整理券は開催1時間前から配布されます。人数制限あり。

片桐功敦氏によるセミナー『いけばな:歴史と現在』

開催日: 3月14日(火曜日)
時間: 16時
所用時間: 90分
参加費: 無料
ジャパン・ハウス サンパウロ You Tubeチャンネルにて配信。

片桐功敦氏によるワークショップ『I am Flower – 花飾り』

開催日: 3月18日(土曜日)
時間:10時~16時
開催場所: セリニャ農園(Fazenda Serrinha)
住所:Estr. Mun. José Vaccari、 Km 1.5 - Zona Rural、 Bragança Paulista
参加費: 無料
参加するには https://bit.ly/iamflower にてお申込みください。人数制限あり。
本プログラムは、ブラガン・サパウリスタ市の文化プロジェクト「Arte Serrinha」とのパートナーシップのもと開催されます。

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『エッセンス:内なる庭』

開催期間: 2023年3月7日~2023年4月30日
入場無料
※展示はアクセシビリティ対応をしています。

オンライン事前予約(オプショナル): https://agendamento.japanhousesp.com.br

会場:ジャパン・ハウス サンパウロ GF
住所:
 パウリスタ大通り52番地

開館時間:
火曜日~金曜日 10時~18時
土曜日 9時~19時
日曜日・祝日 9時~18時

月曜日は閉館日となっております。祝日が月曜日の場合でも、閉館となっております。

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