展示

『ミニチュアの視点で見る日本-田中達也』展

本展では、あるものをそれと似た別のもので示し、新たな解釈や可能性を提案する日本の 伝統表現“見立て”という概念のもと創り出される田中達也氏の作品を通して、 日本の風景や文化を紹介します。

会期

2023.05.16―2023.10.15

火曜日~金曜日

10時~18時

土曜日

9時~19時

日曜日・祝日

9時~18時

入館料

無料

オンライン予約(オプショナル)

https://agendamento.japanhousesp.com.br/agendamento

アクセシビリティプログラム


 

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『ミニチュアの視点で見る日本-田中達也』展

ジャパン・ハウス サンパウロにて、お花見や存在感のある富士山、回転寿司、伝統工芸、武道、伝統行事など、日本の風景や文化をミニチュアで見立て表現するミニチュア写真家・見立て作家として世界を舞台に活躍する田中達也氏による展示を2023年5月16日から10月15日まで開催します(GF/入場料無料)。田中氏にとってラテンアメリカ初となる本展では、ジャパン・ハウス サンパウロのために特別制作した作品を含む37作品を、写真、模型、テキストを用いて紹介します。

 

見立て

“見立て”という日本の表現方法には、古来から“見立てる”ことで自然と共生し、足りないものや余白を想像力で補う文化が根付いてきたと考えられており、文学、茶道、庭園、江戸文芸(歌舞伎・落語)や食文化においても、“見立て”という美意識が息づいています。主にジオラマ用の人形と日用品をモチーフにミニチュアアートを撮影し、毎日ホームページやSNSで更新しているプロジェクト「Miniature Calendar」で世界的に知られている田中氏の作品制作のベースには、この“見立て”という日本特有の概念があります。

本展のキュレーターを務めるジャパン・ハウス サンパウロ企画局長ナターシャ・バルザギ・ジーネンは「田中氏によって創りだされた小さな宇宙で注目すべきは、その幻想的ともいえる彼のものの捉え方です。ものに対する純粋な子供のころのような創造力を想起させ、常に見たものに対して新しい意味や解釈を生み出しています」と語っています。

来館者を迎えるのは、田中氏の意向により設置された木に見立てたブロッコリーです。「ブロッコリーは、私が見立てを探求するようになったきっかけのモチーフです。ブロッコリーが木に見えると言えば、世界中の人がその考えを理解することができます」と田中氏は語ります。

ブラジルと日本をつなぐ特別な見立て

その他、今回のブラジルでの展示に際し、田中氏とジャパン・ハウス サンパウロの会話から生まれた特別な作品も展示されます。作品の素材として選ばれたのは米と豆。「フェイジョアーダがカレーと同じ様にご飯にかけて食べるものだと知った時、このブラジルの伝統的な食べ物で白い砂浜と海を表現することが可能ではないか、と考えました。また、リオデジャネイロのビーチ脇にある歩道は、白と黒のタイルで波を表現していることを知りました。僕の中のブラジルのイメージである、豆を使ってサッカーをしている人や、ビーチでくつろいでいる人も入れてアイデアを膨らませました。黒豆と米は日本人にとっても親しみのある食材ですし、日本とブラジルは地球の反対側にありながらも、似たような文化的側面を持っていると思います」とコメントしています。

本展ではこの小さな宇宙をさらに引き立たせるため、ミニマムな展示デザインと、さまざまな観察視点を設け、いくつかの作品には拡大鏡や、立ったり座ったりすることで、あらゆる角度から作品をご鑑賞いただけます。

田中達也氏によるセミナー「ミニチュアの世界を知る」

今回、初めてブラジルを訪れる田中氏によるセミナーも予定されており、作品、キャリアやインスピレーションなどについて語っていただきます。こちらは5月16日19時からJHSPのYouTubeチャンネルからライブ配信でご視聴いただけます(参加費無料)。

JHSPのアクセシビリティプログラム

またJHSPアクセシビリティプログラムの一環として、音声や手話ガイドなどにアクセスができるQRコードや触覚により鑑賞できるアクセシビリティツールもご用意しています。

田中達也氏について

Tatsuya Tanaka

1981年熊本生まれ。鹿児島大学教育学部卒業。ミニチュア写真家・見立て作家。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物や風景に見立てるプロジェクト「Miniature Calendar」を開始、以後毎日作品をインターネット上で発表し続けています。驚きとユーモアが融合した作品を日本国内外の展示でも展開しており、リアルとデジタル双方で鑑賞者と繋がっています。Instagramのフォロアーは370万人を超え、国内外を巡回している展覧会では来場者数が累計200万人を突破。2020年ドバイ国際博覧会では日本館展示クリエーターとして参画、著書に「MINIATURE LIFE」、「Small Wonders」、「MINIATURE TRIP IN JAPAN」「くみたて」、「おすしがふくをかいにきた」等があります。

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『ミニチュアの視点で見る日本-田中 達也』展

#JapãoEmMiniaturas #TatsuyaTanakaNaJHSP

開催期間: 2023年5月16日~2023年10月15日
入場無料
※展示はアクセシビリティ対応をしています。

オンライン事前予約(オプショナル): https://agendamento.japanhousesp.com.br

会場:ジャパン・ハウス サンパウロ GF
住所: パウリスタ大通り52番地

開館時間: 
火曜日~金曜日 10時~18時
土曜日 9時~19時
日曜日・祝日 9時~18時

月曜日は閉館日となっております。祝日が月曜日の場合でも、閉館となっております。

サイドプログラム

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