展示

石川直樹『ヤポネシア(Japonesia)』展

会期

2020.10.20―2021.01.10

火~日曜日

11時 ~ 17時

価格

入場無料

オンライン予約サイトのご案内

https://agendamento.japanhousesp.com.br/

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ジャパン・ハウス サンパウロ(2F)にて現代の日本写真界を代表する若き写真家である石川直樹氏の『ヤポネシア(Japonesia)』展が2020年10月20日から2021年1月10日まで開催される(入館無料)。アーティストにとって、ラテンアメリカでの展示は初となる。本展では日本列島の地域性に着目し、それぞれの土地が持つ特有かつ多様な風景や文化を、島や海からの視点によって表現した作品をジャパン・ハウス サンパウロのために特別に厳選。来館者を未知の日本へといざなう企画となっている。

石川氏はデジタル撮影が主流となった昨今においても、フィルムを活用したアナログな撮影を好み、独特な視点で自然と人間の関係、そしてその土地に息づく民族文化を写し撮ることで知られている。2020年に彼の作品は日本写真協会賞の最高賞とも言われる作家賞を受賞している他、アジア圏またアメリカでの展覧会でも大成功を収めそのキャリアを確固たるものとしている。

この『ヤポネシア(Japonesia)』展では、石川氏が2009年~2018年に制作した作品集から厳選した日本の20島以上の写真を含む74点を様々なスケールで紹介する。「石川氏の 作品は日本と海の深い繋がりを想起させ、その土地ならではの自然が描き出す風景の多様性を写し出しています。21世紀を旅するアーティストらしい優れた作品は、来館者を日本に触れる新しい冒険と発見へと導いてくれます。ラテンアメリカでは初となる彼の展示を、ジャパン・ハウス サンパウロで開催できることを大変嬉しく思っています」とジャパン・ ハウス サンパウロ企画担当局長ナターシャ・バルザギ・ジーネンは語る。

石川氏の作品には日本を表現するにあたり切り離せない存在である「海」を捉えた作品が 多数存在する。「海」にフォーカスを当てたもの、あるいはある景色の背景として「海」を構図に入れ込むことで日本の本質を描きだしているもの。本展では、その他にも アーティスト自身が2009年に富士登山にて撮影した日本を代表する被写体のひとつである「富士山」も取り上げられている。繊細な表情を見せる「富士山」もまた、その存在感をひときわ放っている。

旅するアーティストとも表される石川氏。それは彼が心身への負担も伴うリスクの高い場所へも果敢に挑み作品を撮っていることに由来する。その土地に赴く前に徹底的にその場所をリサーチし、その土地を歩き、撮影に臨む。このプロセスを経ることにより、その場所の風景を鮮明かつ、アーティスティックな視点で捉えることで、見る人が自然とその写真の中に引き込まれ、その土地を旅しているかのような感覚へと導く。本展で紹介する作品は石川氏の探検、旅、登山や冒険を余すところなく描き出し、自然界に着目しながらも都会的なエレメントをも捉えた作品を紹介する。

展示される作品は、デジタル化せず、ネガフィルムから印画紙に直接プリントされ、写真本来の色を際立たせている。また、石川氏が執筆したテキストを音声によって紹介するオーディオガイダンスにより、来館者はアーティストの作品制作プロセスやその様子をより身近に感じることで、作品への感情移入を容易にし、その土地への想いを馳せることが出来る企画となっている。

※『ヤポネシア(Japonesia)』とは、日本人作家の島尾敏雄が提唱した日本が島の連なりであることを強調した概念を示す造語。

石川直樹『ヤポネシア(Japonesia)』展
開催期間:
2020年10月20日~2021年1月10日
会場:ジャパン・ハウス サンパウロ 2階
住所:サンパウロ市パウリスタ大通り52番地
開館日:火曜日~ 日曜日
開館時間:11時 ~ 17時

入館無料

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