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レシフェ市にて『ヤポネシア(Japonesia)』展

ブラジル国内及びラテンアメリカにおける日本文化の情報発信強化のひとつとして、ペルナンブコ州レシフェ市カイス・ド・セルタオ美術館にて、日本を代表する写真家・ 石川直樹氏の作品を通して多様性に溢れた日本を紹介

レシフェ市にて『ヤポネシア(Japonesia)』展

 

日本の多様な魅力を発信する広報文化発信拠点として2017年に設立されたジャパン・ハウス サンパウロは、2021年からブラジル国内及びラテンアメリカにおける日本文化の情報発信を強化することを目的に、企画展巡回プロジェクトを実施しています。今回、ブラジル北東部では初めて、またこのプロジェクトでは5番目の開催都市となるレシフェ市にて『ヤポネシア(Japonesia)』展をカイス・ド・セルタオ美術館にて開催します(6月22日から8月28日まで)。本展では、南北に長い日本列島の地形が生み出す地域性に着目し、それぞれの土地が持つ特有かつ多様な風景や文化を、独自の視点で写し出す若き写真家・石川直樹氏の作品を通して紹介。ジャパン・ハウス サンパウロ主催、在レシフェ日本国総領事館の協力のもと、ペルナンブコ州政府観光局、Empetur、Cais do Sertão美術館を通したペルナンブコ州政府とのパートナーシップにより開催されます。

 

「海」や「富士山」といった日本を代表する

『ヤポネシア(Japonesia)』展は、2020年にジャパン・ハウス サンパウロにて初めて開催した石川氏の個展による巡回展示です。作品は、石川氏が2008年から2018年に制作した日本の20以上の島の写真を含む74点を厳選。「海」や「富士山」といった日本を代表する被写体を通して、日本と自然の強い繋がりを浮き彫りにするとともに、来館者を未知の日本へといざないます。2008年に富士登山にて撮影した「富士山」は、その存在感をひときわ放っています。

本展のタイトルは、日本人作家の島尾敏雄氏が提唱した日本が島の連なりであることを強調した概念を示す造語「ヤポネシア(Japonesia)」に由来します。

石川氏は独特な視点で自然と人間の関係、そしてその土地に息づく民族文化を写し撮ることで知られています。日本写真協会賞の最高賞とも言われる作家賞を受賞している他、アジア圏またアメリカでの展覧会でも大成功を収めそのキャリアを確固たるものとしています。

「石川氏の作品は日本と海の深い繋がりを想起させ、その土地ならではの自然が描き出す風景の多様性を写し出し、来館者を新しい冒険と発見へと導きます。豊かな芸術産業でも知られるレシフェ市は、海とも深い繋がりを持ち、展示テーマのひとつである水と深く結びついています。本展をこの都市で開催することは大変象徴的です」とキュレーションを務めるジャパン・ハウス サンパウロ企画担当局長ナターシャ・バルザギ・ジーネンは語っています。

Japonésia em Recife, no Cais do Sertão

デジタル化せず:
ネガフィルムから印画紙に​​

展示される作品は、デジタル化せず、ネガフィルムから印画紙に直接プリントされ、写真本来の色を際立たせています。また、石川氏が執筆したテキストを音声によって紹介するオーディオガイダンスにより、来館者はアーティストの作品制作プロセスやその様子をより身近に感じることで、作品への感情移入を容易にし、その土地への想いを馳せることが出来る企画となっています。

ブラジル北東部では初となる本展の開催に際し、ジャパン・ハウス サンパウロ館長エリック・クルッグは、「ペルナンブコ州政府観光局、Empetur、カイス・ド・セルタオ美術館を通してペルナンブコ州政府とパートナーシップを結んだことは、ジャパン・ハウスと州政府との絆を象徴しています」と述べています。また「ジャパン・ハウス サンパウロは、サンパウロ市の施設、ブラジルとラテンアメリカを巡る巡回展、そしてデジタルを活用し、アート、観光、教育、テクノロジーやビジネスなど様々なテーマを通して日本文化を発信するプラットフォームです。発信拠点を広げ文化交流を促す今回の巡回展開催を機に、今後もレシフェ市にて様々な活動を実施したいと考えています」と語っています。

 

ご案内:

『ヤポネシア』展

会場: カイス・ド・セルタオ美術館
住所: アルフレド・リスボア大通り、10番倉庫、レシフェ地区
会期: 6月22日から8月26日まで
開催時間: 火曜日~金曜日 10時~16時
土日・祝日 11時~17時 
料金: R$10(一般) /R$5(学生・シニア)

無料(火曜日)

JHSP の『ヤポネシア(JAPONESIA)』展
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